2018年08月06日
これまでも、通常の歯みがきに加え、歯間清掃具を併用した際に歯間部のプラーク除去効果が高まるという報告はありました
しかし、液体製剤を併用し、継続的に使用した場合の効用については報告例が少なかったため、この度、歯肉炎患者を対象に、歯みがきに加え、歯間清掃具による清掃、さらに殺菌剤・抗炎症剤配合液体製剤による口ゆすぎを4週間行った際のプラーク付着指数、歯肉炎指数、歯肉縁上プラーク中の細菌叢の変化を調べました。歯科用オイルレス
【研究の方法】
臼歯部に軽度歯肉炎部位を2箇所以上持つ33名(男性:10名、女性:23名、年齢:47.2±8.1歳)を、試験開始時のプラークの付着状態、歯肉の炎症状態が均一となるように1.歯みがきのみを実施する群、2.歯みがきに歯間清掃を併用する群(2種併用群)、3.歯みがき、歯間清掃、殺菌剤(塩化セチルピリジニウム:CPC)および抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリニウム)を配合した液体製剤による口ゆすぎを併用する群(3種併用群)にランダムに割り付け、1日2回、4週間継続使用させました。試験開始時、試験開始2週間後、4週間後にプラーク付着指数(QHI)、歯肉炎指数(MGI)を測定し、解析を行いました。また、試験開始時と、試験開始4週間後に採取した臼歯部歯間部の歯肉縁上プラーク中の細菌叢を解析しました。レジン材料
【研究結果および考察】
3種併用群は歯みがきのみの群に比べて試験開始後2週間で臼歯部の裏側の歯間部のプラーク付着指数が有意に減少しました。一方、2種併用群と比べると、有意差はなかったものの、平均値としては低い指数が確認されました(図1)。また、同部位の歯肉炎指数は、いずれの群間や試験開始時との比較でも有意差はみられませんでしたが、3種併用群では、臼歯部の歯間部から採取した歯肉縁上プラークの質が試験開始から4週間で変化していることが確認できました。歯肉縁上プラークは時間経過と共に、厚みと面積を増し、多数の異なる細菌が検出されるようになります。また、プラークの蓄積に伴い、細菌種の構成比も変化することが報告されています。今回、試験開始時と比較して、3種併用群の細菌叢ではHeamophilus parainfluenzaなど健全なヒトの歯肉縁上プラークから検出される数種類の細菌種の割合が増加し、かつSelenomonas sputigenaなど歯肉炎患者の歯肉縁上プラークから検出される細菌種の割合が減少することが確認されました(図2)。さらに、試験開始時と比較して、歯肉縁上プラークを構成する細菌の種類が顕著に減少することも確認されました。
今回の実験においては、ハブラシが届きにくい奥歯の裏側の歯間部で、歯間清掃によってプラークが除去された歯面に、液体製剤に含まれる殺菌剤CPCが直接的に作用することでプラークの再付着を抑制するという、3種併用による相乗効果が示されたと考えられます。この効果は、臨床指標の減少だけでなく、歯肉縁上プラークから検出される細菌種の変化、構成する細菌の種類の減少からも裏付けられました。
http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=31404
【研究の方法】
臼歯部に軽度歯肉炎部位を2箇所以上持つ33名(男性:10名、女性:23名、年齢:47.2±8.1歳)を、試験開始時のプラークの付着状態、歯肉の炎症状態が均一となるように1.歯みがきのみを実施する群、2.歯みがきに歯間清掃を併用する群(2種併用群)、3.歯みがき、歯間清掃、殺菌剤(塩化セチルピリジニウム:CPC)および抗炎症剤(グリチルリチン酸ジカリニウム)を配合した液体製剤による口ゆすぎを併用する群(3種併用群)にランダムに割り付け、1日2回、4週間継続使用させました。試験開始時、試験開始2週間後、4週間後にプラーク付着指数(QHI)、歯肉炎指数(MGI)を測定し、解析を行いました。また、試験開始時と、試験開始4週間後に採取した臼歯部歯間部の歯肉縁上プラーク中の細菌叢を解析しました。レジン材料
【研究結果および考察】
3種併用群は歯みがきのみの群に比べて試験開始後2週間で臼歯部の裏側の歯間部のプラーク付着指数が有意に減少しました。一方、2種併用群と比べると、有意差はなかったものの、平均値としては低い指数が確認されました(図1)。また、同部位の歯肉炎指数は、いずれの群間や試験開始時との比較でも有意差はみられませんでしたが、3種併用群では、臼歯部の歯間部から採取した歯肉縁上プラークの質が試験開始から4週間で変化していることが確認できました。歯肉縁上プラークは時間経過と共に、厚みと面積を増し、多数の異なる細菌が検出されるようになります。また、プラークの蓄積に伴い、細菌種の構成比も変化することが報告されています。今回、試験開始時と比較して、3種併用群の細菌叢ではHeamophilus parainfluenzaなど健全なヒトの歯肉縁上プラークから検出される数種類の細菌種の割合が増加し、かつSelenomonas sputigenaなど歯肉炎患者の歯肉縁上プラークから検出される細菌種の割合が減少することが確認されました(図2)。さらに、試験開始時と比較して、歯肉縁上プラークを構成する細菌の種類が顕著に減少することも確認されました。
今回の実験においては、ハブラシが届きにくい奥歯の裏側の歯間部で、歯間清掃によってプラークが除去された歯面に、液体製剤に含まれる殺菌剤CPCが直接的に作用することでプラークの再付着を抑制するという、3種併用による相乗効果が示されたと考えられます。この効果は、臨床指標の減少だけでなく、歯肉縁上プラークから検出される細菌種の変化、構成する細菌の種類の減少からも裏付けられました。
http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=31404
Posted by 歯科技工用遠心鋳造器 at 16:05│Comments(0)