2018年07月30日

3Dプリンティング技術研究の内容

歯科鋳造後の各パーツを溶接などにより一体化する従来技術と比べて鋳巣などがなく、破損などのリスクが少なく、信頼性に優れた立体構造の人工歯を用いた治療の実現を目指した。臨床使用のためには、歯科材料の医療機器としての承認が必要となるため、積層造形用コバルトクロム合金粉末の薬事製造販売承認申請はアイディエスが担当し、産総研は、積層造形材のミクロ組織や耐久性などの力学的安全性評価を行った。協力して進めることで、医療機器製造販売承認申請から厚生労働大臣承認までが1年未満の短期間で承認を得ることができた。三次元積層造形用コバルトクロム(Co-Cr-Mo-W)合金粉末が、平成30年4月27日、厚生労働大臣から国内で初めてクラスⅡの医療機器として製造販売承認(承認番号:23000BZX00121000)された。合金の主な組成は、Co-25%Cr-5%Mo-5%W (質量%)である。図1に承認された積層造形用コバルトクロム合金粉末の写真および粒度分布を示す。歯科用オイルレス

従来の歯科鋳造技術と3Dプリンティング(三次元積層造形)技術の工程比較を示す。積層造形法では、作業工程が短縮できる。また、図3には、従来(鋳造)法と積層造形法の比較を示す。積層造形技術では、①~⑥の歯科鋳造時に必要となるワックスなどの消耗品を用いないし、積層造形に使用するコバルトクロム合金粉末が繰り返し再利用できるため、材料の無駄が少なく環境にもやさしい。さらに、コバルトクロム合金の鍛造加工に比べて低コストの製造技術である。レジン材料

積層造形では、造形テーブル上に一層分敷き詰められた50 µm以下のコバルトクロム合金粉末にレーザーを走査しながら照射・加熱し、合金粉末を溶融させて結合する。一層分のレーザー走査後に造形テーブルが一層の厚さ分下降し、新しく一層分の粉末層を敷く。これらの工程を繰り返して、あらかじめ設計されたデザインの人工歯が造形できる。

http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=31367


Posted by 歯科技工用遠心鋳造器 at 11:53│Comments(0)
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