2017年07月14日

「人類の起源はアフリカ」の定説覆すブルガリアでの発掘 Part2

 それから10年間、スパソフ教授と独テュービンゲン大学(University of Tuebingen)のマレーン・ベーメ(Madelaine Boehme)氏率いるチームは、この歯がギリシャ・アテネ(Athens)近郊で1944年に見つかった顎骨と一致するという説を唱えてきた。第2次世界大戦(World War II)中、掩蔽壕(えんぺいごう)を掘っていたドイツ兵によって発見されたこの顎骨と、ブルガリアで歯が発見された地域の動物相に関する新研究の結果、研究チームは大胆かつ賛否両論を呼ぶ説にたどり着いた。 歯科口腔内カメラ

 それは顎骨と歯はいずれも「グラエコピテクス(Graecopithecus)」という生物のもので、この生物はヒト族(ホミニン:ヒトとその直系の非類人猿祖先の総称)だとする結論だった。研究者らは、グラエコピテクスが後になってからアフリカに渡ったという仮説を立てている。

■人類の起源はチャド? ブルガリア?歯科インプラント

 スパソフ教授によると、これまで最古のホミニンは2001年に西アフリカのチャドで見つかった「サヘラントロプス(Sahelanthropus)」だと考えられてきた。サヘラントロプスは約700万年前に生息していたとみられている。

 しかし今、スパソフ教授らは、ギリシャとブルガリアで見つかったグラエコピテクスが最古のホミニンだと考えている。「2つの発見物は(サヘラントロプスよりも)数十万年前のものだから」だ。同教授によると、グラエコピテクスの雄の体重は約40キロで、現代の雌のチンパンジーと同程度。大きく力強い顎を持ち、樹皮やクリをかむことができた。「直立歩行していたと仮定することもできる」という。

 しかしスパソフ教授の説は証拠が欠けているとして科学界で広く批判されてきた。それゆえ教授はさらなる証拠を求め、ブルガリアのルプキテで発掘作業を続けている。「何でもいいから、最古の人類について私たちの仮説を裏付け、さらに明らかにしてくれる骨格の一部を、できれば骨盤、寛骨、顎骨、頭蓋骨を探している」

http://athenadental.exblog.jp/24871415/



Posted by 歯科技工用遠心鋳造器 at 17:28│Comments(0)
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