歯科用マウスピース開発 鳥大医学部付属病院とケイケイ

歯科技工用遠心鋳造器

2017年07月03日 22:54

鳥取大医学部付属病院と金型設計製造のケイケイ(八頭町)は、頰の内外を挟んで使う歯科用マウスピース「オーラルシェル」を共同開発した。歯科治療時に鋭利な器具で頰の内側を傷つけるのを防ぎ、患者の心理的不安も解消する。 歯科口腔内カメラ


 ドリルなどの器具を用いる歯科治療では、不意のけがが起きる可能性があり、医師も患者も緊張感が絶えない。また、頰の内側の肉のせり出しを器具で押さえながら作業する必要もあり、1人での処置が難しいのも課題だった。

 製品は、二枚貝の貝殻のような樹脂片を2枚、ステンレス製ワイヤでつないだ形状。頰の肉のせり出しも防ぐため、医師が1人で処置することも容易になる。消毒薬への耐性もあり、繰り返し10回程度は使用できる。医療機器販売会社を通じ、国内外の歯科医院に販路を開く。 歯科インプラント


 開発に携わった同病院の中力直樹診療支援技術部副部長は「歯科医師から、これまでになかったのが不思議な製品と高く評価されている」と需要を強調。ケイケイの内藤邦武会長は「ゼロから医療機器を製造したのは初めて。今後も鳥大と連携して開発を続けていきたい」と話している。


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